「出張!思い出食堂番外編~IN OSAKA~魚乃目の陣」に参加しました

去る11月9日(土)に大阪で行われた、「出張!思い出食堂番外編~IN OSAKA~魚乃目の陣」に参加しました!魚乃目三太先生を中心に、後述の漫画家さん計8名がそれぞれの作品制作について語るというイベントです(ブログでも告知すべきでした…また甘い仕事をしてしまいました)。

今回(前回はこちらをご覧ください)は全参加者がイベント経験者だったこともありますが、なんといっても司会の、華麗るう先生(結婚式の司会者のキャリアをお持ち、その数600回以上!)によるテキパキとした段取り、テンポの良い確認、などのプロフェッショナルなお仕事のおかげで、皆さん不安感もなく、本番を迎えることができたように思います。

イベント名物の特別メニューはこちら、魚乃目三太先生『日曜日の背徳めし』に登場するオイルサーディンチーズトースト(^^)/!企画段階では、「チーズ7枚は無理でしょうね」と関係者で話してたのですが、蓋を開けてビックリ、ロフトプラスワンウエストさん、見事に7枚を再現してくださいました!(持つとずっしり重いのよ…!)

魚乃目先生を筆頭に、8名の漫画家さんにより、ネームの作り方、タブレットで作画するときの動画、机やお部屋など作業環境、ご自分が影響を受けた漫画家さんや作家さんなどが語られました。

もちろん、全員による「うま絵対決」もありましたよ。「玉子焼き」もしくは「カツオのたたき」のお題で漫画家さんたちが即興で絵を描き、その中での一番をお客様の拍手で決めるという企画。これ、3分なんですよ。私なんかもう手の形とかムチャクチャですよ…。それでも皆様、食べている人物の表情や食べ物の特徴を的確に描写なさるのが、いつもいつも拝見していて、ほれぼれとしてしまいます。決戦(こちらは5分)では、はたのさとし先生、治島カロ先生が「鮎の塩焼き」を描かれ、お二人のさすがの画力で接戦となりましたが、去年に引き続き、治島カロ先生が見事に防衛なさいました!

以下、去年と同様、感謝を込めて、ご参加の先生方へのご感想をしたためたいと思います(順序は看板記載の「逆順」とさせて頂いております)。

【華麗るう先生】
司会のお仕事、私には全く違和感のない人選だったのですが、ご本人には晴天のヘキレキだったようです。それでもそこは昔取ったきねづか、間延びしないための工夫・登壇者の氏名の読みの確認・トークタイムを計るキッチンタイマーのご持参など、「華麗な」仕事に関係者一同唸るばかりでした。常に朗らかで、皆さんにお声をかけてくださるるう先生、消費されるエネルギーも相当でしょう。これからも皆で支えさせてくださいね。

【青菜ぱせり先生】
お忙しい中で、最後にご参加が決定されたにも関わらず、事前のイラストや資料のご準備は一番乗りでいらっしゃいました。どの業界の方でも思うのですが、ベテランの方ほどお仕事が速く、私のような者にも温かく気さくに接してくださいます(姫路のお菓子、ご馳走様でした!)。そして忘れてはいけない、ぱせり先生の羽生結弦選手への愛!何だか意外でキュートで、そういうエピソードも参加者の方々にも喜んで頂けたかと思います!

【天宮ケイリ先生】
いつもながらフットワークが軽い!大阪の前にあった、9/16の東京での思い出食堂イベントでも裏方でご活躍なさってましたし、今回も私が選んだ打ち上げのお店への行き方をチェックしてくださって(本当に助かりました…)、まさに八面六臂の大活躍でした。いつもニコニコ、人を和ませるその笑顔の下には、ビシッとした芯の強さが感じられます。ipadでの作業、興味深々で、いつか菓子折りを持って弟子入りに伺うかもしれません!

【はたのさとし先生】
漫画作品の作風と同様、温かいお人柄、しかし仕事はプロフェッショナルという、漫画家のお手本のような方です。イベント最後のうま絵対決決勝では、速すぎてこちらの目が追いつかない程の手の動きでもって、「鮎の塩焼きを頬張る女性」を描かれ、お客様とともに私個人も興奮しておりました。お仕事ツールとしてのミリペンを、ミリ数ごとに収納されるのも素晴らしい。オフィス環境整備の視点からもご教示頂きたいことが一杯でした。

【川田あきふみ先生】
作風はピシッとシャープながら、ご本人はいつも朗らかで、私の記憶の中の川田先生はいつもニコニコしてらっしゃいます。昔『お~い!竜馬』のファンで、それで土佐弁を知り、高知にも2回足を運んだことのある私、川田先生の作品でまた高知の雰囲気を味わえるのが楽しみなのですが、今回も沈下橋(欄干のない橋)のお話が聞けて、グッと来ました。三重にも沈下橋があること、新しい発見でした!また高知のお話お聞かせください!

【つるんづマリー先生】
還暦の人々もびっくりの「赤い格好」でいつもご登場のつるんづ先生。「僕は漫画を描くのが好きです」と熱く語られたのが印象的でした。決してひとりよがりでなく、サーヴィス精神が豊富で、読者の方が楽しいように、という心遣いをお忘れにならない方で、その姿勢には本当に勉強させて頂いております。つるんづ先生、目がキラキラしてるんですよ。好きなものに一所懸命な方ってそうなのかなと、お会いするたびに心打たれます。

【治島カロ先生】
「威嚇のために」とのことで、宇宙空間に燦然と現るニャンコ(説明が誤っていたらすみません)のTシャツをお召しでしたが、お召し物に関わらず、私は昔からカロ先生にハートを撃ち抜かれっぱなしです。これまで人生でお会いしたことがないタイプのお方で、作風は温かくかつ重みがあり、語りはシャープ、まさにアーティストという魅力満載で、お話するとき、私、未だに緊張します。いつか「格闘ゲーム」トークできれば幸いです!

【魚乃目三太先生】
もはや御大でいらっしゃって、本当に寝る間もないご状況にも関わらず、今回のトークのご提案、とりまとめ、本番での作業など、すべてお引き受けくださって、未だに恐縮です。こう書くと何だか裏方さんのようになってしまいましたが、何といっても本イベントのハイライトは魚乃目先生の、過去から現在に至るまでの作風遍歴でしょう。悩み、手を動かし、考え、走りぬいてきた漫画家の軌跡がそこにありました。思い出しても胸が熱くなる程に、圧巻でした。あの時の時間を共有できたことは幸せでした。お願いして描いて頂いた色紙も素敵でした。本当に有難うございました。

<そして、本イベントの裏の功労者>
【なかむらみつのり先生】
連絡用のグループ作成や、各種ご提案、チラシ作成、打ち上げのアドヴァイス、お忙しい中遠くから実にきめ細やかに、かつ面白く、我々を導き支えてくださいました。本当に有難うございました。

【斉藤ふみ先生】
ご来場者様特典カード、ドリンク追加特典カードのとりまとめ、作成をすべて引き受けてくださいました。特にコンビニでプリントするための手順説明はこれ以上ないほどわかりやすかったです。本当に有難うございました。

イベント前まで全員忙しく大変だったと思いますが、スタッフ一同でアイデアを出し合ったり、できた絵を見て喜び合ったり、全員がファミリーのようで、この中に加われたのが信じられないくらい、幸せな日々でした。

これもひとえに、遠くからも、またお近場でも、貴重なお休みにお運びくださいましたお客様のおかげです。土曜日の午後のひととき、お楽しみ頂けましたならこれ以上の喜びはございません。もし至らない部分がございましたらどうぞ下のコメントでも、お知らせ頂ければ幸いです。本当に本当に、どうも有難うございました。

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赤い羽根チャリティ展覧会

既に開催中で恐縮ですが、名古屋市昭和区社会福祉協議会開催
(2019年10月1日(火)ー11月2日(土)※日曜・祝日休み)
の、「赤い羽根チャリティ展覧会」に出展しております。

以下のリンクより、現在出展中の作品がご覧になれます。
私の作品のお引き渡しは「会期後に引き取りに来て頂く」
もしくは「着払いで配送」でお願いしております。
ご購入くださった方にその場でお渡しできず、大変恐縮ですが、
よろしくお願い致します。

伝書鳩ー赤い羽根チャリティ展覧会ブログー akaihane-charity.blogspot.comFacebooktwitterredditpinterestlinkedinmail

君の上にはただ花ばかり

6月14日、祖母が天国に旅立ちました。

私が小さかったころ、子ども会で三つも四つもお手玉を軽々操る祖母の姿に、「私のおばあちゃん、みんな見て!」と誇らしく感じたことをよく覚えています。
私が大学受験のために東京に滞在していた時、私の好きな大きな葡萄を送ってくれたこと。
大学に進学して名古屋で下宿を始めたころ、当時の大きな携帯電話で祖母と話したこと。
カナダの短期留学から帰った私を抱きしめてくれたこと。
祖母が福祉施設に入る前、三重県長島町にある観光スポット「なばなの里」に家族で行き、色とりどりのイルミネーションの中を、手をつないで歩いたこと。
元気なときは、福祉施設から連れ出して、私の夫と一緒に、うなぎとビールを食べに行ったこと。

本気で怒ったこともぶつかったことも、今となってはすべてがきらめいていることに驚いています。介護をしていた父、嫁の立場であった母の背中を思うと、「自分と祖母の関係は何と呑気なものだったか」と、愕然とするのですが、それでも最期の状況で寂しげにしていた両親の姿に、少しホッとしたりしています。

納棺師の三名の女性たちに身支度してもらった祖母。
お別れの儀式にあって、出棺はいつもいつも一番辛いものですが、菊、ガーベラ、百合、蘭、たくさんのお花に囲まれた祖母は、本当に綺麗でした。「君の上にはただ花ばかり」という、スペインで生まれた、気が遠くなるような芳香と光を感じさせる、美しい詩を思い出しました。

手足の長い西洋人の、優雅な社交ダンスを知っている人でした。
おしゃべり、マカロニグラタン、原節子、オードリー・ヘップバーンを愛した人でした。明治に近い大正生まれ、昭和、平成、令和の時代を生きた祖母。
気位が高いのか、「ごめんなさい」はあまり言いませんでしたが、「有難う」は誰に対しても、よく言ってくれました。

日本に帰ることなく、戦地で天国に旅立った祖父。祖母は再婚もせず、ずっと祖父と会えるのを待っていたのでしょう。長かったね、やっとゆっくりデートできるね、おばあちゃん。
祖父の命日は、6月16日。そして、祖母の出棺もまた、6月16日でした。

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