カテゴリー: 思い出食堂

漫画家の高井研一郎先生がお亡くなりになられたとのこと。
「総務部総務課山口六平太」シリーズで知られる大御所の先生ですが、
出版社の集まりで一度だけ、お目にかかることができたことがあります。

私のような者が厚かましくも、先生に声をかけてしまったのですが、
あれほどの大先生ですのに、尊大なところなど全くなく、
穏やかに、温かく、お話の相手をしてくださいました。
ご一緒の写真も撮ることができ、後日お送りしたところ、すぐにお返事を頂きました。
「大物ほど立派な対応をする」とはよく聞くことですが、まさに大物にお会いできた、
貴重な経験でした。

もうお目にかかれることがないことはとても残念ですが、
一度でもお話しできた私は、本当に本当に幸せ者です。

今頃は、先に旅立たれたお仲間の先生方と、懐かしい語らいをなさっているでしょうか。
どうかずっと高井先生の素敵な漫画が、読み継がれますように。

 

久しぶりで、２/１５発売「思い出食堂」シリーズ、
「心と体にやさしい味」に描かせて頂きました。
タイトルは「まぜご飯」です。

これまで描いた中で、一番一般的でない食べ物と思いますが、
牛肉を混ぜた混ぜご飯です。
漫画通り、祖母から母へ、母から私へと受け継いできたものであり、
こればかりは母を超えられない、私にとって大事なご飯です。

絵では上手くお伝えできていないと思いますので、見た目はこんな感じです。

どうぞよろしくお願いします！

6/15に少年画報社より発売のコンビニコミック、
「思い出食堂」に、漫画を描かせて頂きました。
タイトルは「電気パン」です。

戦後すぐに大人気となったものの、数年で消えてしまったという
「電気パン焼き器」で焼いたパンのお話です。
私は漫画のテーマを探しているときに、父から聞いて初めて知りました。
ただ、昭和の文献は大量にあるものの、
その中に数行、解説がされているといった程度しか資料がなく、
父に話を聞きながら、やっとこさ描き進めていったものです。

ちなみに、表紙の絵に使った資料はこれです。

パンはカステラ。
箱は、母が昔使っていた、お琴の部品を入れる箱です。